新にほんソーシャルワーカー協会とマリンファンデーションとの協同によるソーシャルワークデーウイークイベントが、ソーシャルワーカーデー、7月20日に因みまして、2021年7月18日(日)-7月23日(金)まで予定通り、毎回の参加者が13名〜30名前後ありました。
ソーシャルワークフォーラム(公開討論会)の目的として、社会的に弱い立場で生活する子どもたちー障がい者が排除されている、彼らの権利についての社会構造的な課題、それがどのようなことなのか、5名の話題提供者と参加者全体でその理解を深め、正直が疑問や葛藤について討論し合いました。
2021年7月18日(日)内田宏明(日本社会事業大学)と障害のある子どもと大人の相談支援専門員 山口智美さんを中心に、「社会的養護にある子どもの権利」の実態について報告していただきました。長野県内では里親による性虐待、横浜市では職員による性交渉が報じられるという深刻な現実。
7月20日(火)19時~21時 高橋のりこ、一般社団法人 ライフビジョンネットワーク代表理事、一般社団法人国際介護人材組合 理事 株式会社日本介護総研顧問である、彼女の長年のベテラン教育者として「放課後学童保育と子どもの権利」の課題をソーシャルワーク視点で解説し、それらの前向きな取り組みについて全体で討論できました。
7月22日(木)19時~21時、話題提供者:山岡義明は、こらまで10年間の彼の「子どもたちへのアウトリーチから見えてきたこと」を発表いただき、全体でその実態、そして意識を高め、私たちみんな、社会の中で出来る可能性について討論しました。
7月23日(金)19時~21時、話題提供者:遠藤 夢沙(PDD・ADHD)代表をしている団体: StandUpForMultiColours(略称:SUFMC)が彼女の実体験「大人の発達障害と彼らの働く環境での差別」を真っ直ぐに当事者の視点からプレゼンテーションし、その他参加されている当事者、支援者としての立場、そして一般者としての立場から率直な話題が投げかけられた、素晴らしい討論になりました。
周囲との不協和音に苦しんでいる発達障害をお持ちの多くの方々の立場になり、全体で討論出来た。人権的課題は、国民一人一人が意識することであり、他人事ではない自分ごとであるという認識が大事であると。このような意識/認識を社会全体に広めていく活動の意味を実感する時間となりました。これからも引き続き、毎月ソーシャルワークに関わる話題でイベントを継続して、地域活動として社会貢献する機会を創造していく予定です。
新にほんソーシャルワーカー協会代表理事 小平裕子